俳句素人のオトンが作った句を俳句素人の私が勝手に添削企画
第131回のお題はきのこの山たけのこの里
2キロ減りおやつ解禁ひな祭り
チョコに塩嫌ひにさせてひなあられ
四春
二句提出するほどの内容かとの思いをいったん抑えて
指令一句目
“映像が乏しいから2キロ減り削って五感情報入れよう”
減量・解禁ががっつり過去からの説明で
かろうじて雛飾りは出てるのかもしれんが
おやつも抽象的ではっきりしない(ひなあられか？)
まったく映像が浮かばない、鷲巣麻雀ばりのブラインド句です
しかも肥満児の話とのことですが
育ち盛りの子どもってキロ単位で減量するかなあ
かくして第二稿
歯を治しおやつ解禁ひな祭り
1つも改善しなかった
一緒じゃん！
いや1つだけいいことがあるとすれば
解禁を言わなくてもよくなった分ちょっと情報を足せる
歯が治りよく食う吾子のひなまつり
主体をはっきりさせるくらいしかできなかったけども…
つづいて二句目指令
“状況が特殊すぎて混乱する
なんでその行動に至ったのか想像できる手がかりを入れて”
これは犬でも騙そうとしてるんか？
そしてまた主体が散らかっとる
そしたらなんと子どもの虫歯対策によく使われた方法らしい
塩とチョコでも美味いんじゃないかとか
買わないか手の届かないとこに置くかすれば済むじゃないかとか
疑問はありますが事実ならしょーがない
ただ当時の常識ってことなら
｢嫌いにさせて｣って説明は不要になる点を指摘して第二稿
チョコに塩なればけふからひなあられ
悪化したねー
｢なれば｣ってたぶん俳句にもっとも要らない言葉でしょ、説明の化身
チョコと旧かなづかい同居させるセンスも理解できないわ
あんまり思いつかないけど
チョコに塩和菓子屋の子にひなあられ
あられに誘導する背景を足してみるとか
全般に地に足がついてないのでオーソドックスに、
自分の体験と五感情報を軸に詠みましょう
最低限意味はわかるのでオール凡人マイナス査定とします。
