詰め込んだねー実写劇場版
原作の遅さの反動かこっちは激しい速度オーバーで初見には勧められない
まあ宝塚のベルばらみたいに予習前提ダイジェストと割り切るのもありか…?
最初の限定ジャンケンから鉄骨渡り・Eカードまで消化するハードスケジュールなのに
大槻班長の地下シーン繰り上げてまでねじ込んだのは暴挙
どうしても「キンキンに冷えてやがる」をこの映画で言わせたかったのか
それくらいしかメリットが思いつかん
最大のポイントは庶民代表のカイジと対峙させる組織・帝愛の雰囲気がちゃちいこと
黒服のサングラスはかえって浮くのかもしれんが
冒頭から地下帝国を作るぞ、労働者を集めるぞと宣言しちゃうから
ゲームに負けたらどうなるのか、別室行きがどうなるのかといった
奥の見えない闇に対する恐怖感が出ない(やはり初見客は切ってる?)
利根川もいちいち感情豊かすぎて幹部なのに小物に見える
せめて負けた後だけにするべきだったかと
だからカイジの「優秀なあんた」ってセリフもしっくりこなくなる
さらに遠藤は女体化した上
感化されて目覚めてくような描写があるが
結局ドロンするので意味がないというか、しっくりこない
ってかここでいなくなるなら沼には出ないのか?
地下シーン入れたってことはチンチロなり沼なりやる予定なんだよね
わざわざ確認するほど関心もてんぞ
藤原竜也とか原作のテンションで熱演してくれるものの
とにかくこのアップテンポを素直に見るのは無理がある
あくまで予習前提ミュージカルです(歌う訳ではない)
月とLが鉄骨を渡るという狂った絵面が見られますし
山本太郎はここでの非道を反省して福祉国家志向に?とか
皆で飲み食い突っ込みながら楽しむならアリかな
ただネタバレすると、焼き土下座はありません(当たり前だ)
ちなみに遠藤金融行った日に即エスポワール出航だったり
勇者と呼ばれたりするのはまさかミリしら作品へのリスペクトなのでは…!