山田さんがキャバクラ勤務時代に出会った
みいちゃんをはじめ不適応を抱えて生きる人たちのお話
みいちゃんは一般の人と比べて知能が弱い
とはいえある程度のコミュニケーションや生活能力はあり
家族関係のめぐり合わせもあって福祉のネットをすり抜けてしまう
正直読んでて暗い気持ちになるし悲劇の結末が確定してて
早めに離脱したいところなんだけど…
事実に基づくタイプの作品で
つまりみいちゃんは実際にいて
他にもこういう人たちがいることから目を背ける訳にいかない
覚悟をもって見届けようと思います
ハムスター飼うことになったときの
「ハムカツはみいちゃんの宝物だぁ!」がエグい
読者ごと地獄に叩き落とすための露骨な前振り
これはほぼ「やったねたえちゃん!」です
山田さんは特別善人という訳ではない
他につるみたい人がいなくて好奇心で接してるくらいの印象
しかしみいちゃんを見下したり傷つけたりしない
怒るところは怒り、話を聞き、普通にふるまう
ただその程度の人すら
みいちゃんのそばにはあまりいてくれなかったんだなあ。