表現の領域

ニュース
「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
20歳の若さで亡くなったプロボクシング日本ライトフライ級ユース王者の坂間叶夢(さかまかなむ)さんの通夜が23日、都内の斎場で営まれた。その際に撮影された写真の投稿が物議をかもしている。通夜には坂間さんと親交もあったWBC世界バンタム級王者の中谷潤人さんや元世界2階級制覇王者の京…

まず説明が少なくて背景理解の不十分なコメントも多そう
なのでそのレベルの行き違いは置いといて

考えたいのは公の場に遺体の写真を上げることの可否だ

まず当然本人の意向の問題がある
ただ臓器提供の場合のように
本人をよく知る家族の意向であれば一定の正当性はあると言える
この件を見ても決してネガティブな意味が込められたものではない

また法が禁じるものでもない
となると慣習・一般の感覚に照らしてサイトの運営者が基準を決めることになり
結論としてはやはり不適当であると思われる

とはいえ慣習や価値観は変化し得るし
何事にも例外は存在する

戦争の報道においては(ぼかして)遺体を映すことがある
裸の部族を映してはいけないもののように扱うのはむしろ失礼にあたる
製作当時の表現を尊重してあえてそのまま、と注意書きする事例もある
それは良識に基づいて個別に判断すればいい
白骨はいいのに何故、といった見方もできるかもしれない

たぶん現実的に折り合える点はクリックで開く形式だな
「こういう画像です」と事前に伝えられれば衝突回避できる
テレビで津波映像の前に一言予告するのと原理は同じ

何であれ自由を制限するものには
圧倒的なまでの根拠が必要ですよと

表現どうこうを抜きにしても
目指す道のために命を燃やした生き方、
それを見届けてほしいという家族の想いに向き合うことに
何ら躊躇いはありません。

タイトルとURLをコピーしました