『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 特別編集版』

映画・ドラマ

アニメ1クールのダイジェストなのかな
映画として見るには起伏が不格好
Fateをほぼ知らなくてセイバーと混同するので流行りものチェックを兼ねて
(種とギアスのイメージごっちゃだったの思い出す)

架空の世界の
戦争が終わって、戦うことしか知らなかった少女が
感情・愛というものを知るべく手紙代行サービスを始めるお話
遠慮なく言うとオタクの好きな系統よね

最初の悩みポイントはこの娘が人間か否かの判別
元戦闘マシンだし無感情だし義手だし
この世界にそういう特殊兵器があってもおかしくない
(中世ヨーロッパテイストで何なら魔法が存在してもおかしくない)

おまけに職業名が自動手記人形だったりドール呼びだったりで
もうすべてが機械に寄りすぎw
元が小説ならそっちでは地の文で誤解回避してるのかな
現実に社名や肩書きに人形なんて名づけたら人権団体が怒り狂いそうですね…

で作品のメインとなるこの職業が大きな謎
文字を書けない人に代わって手紙をタイプする単純事務に加え
話者の本当の気持ちを汲み取って表現する心理士みたいなこともやるのって
(編集や校正もやってくれる感じか)
はたして素人が短期間で身につけられる能力だろうか

今後識字率が上がるにつれ需要がなくなる一方なのに
専門学校で熱心に習得しようとするのもさせるのも謎

さらに作家の原稿を代筆しに行くエピソードがあるが
名のある作家が文字書けないなんてことある??
作曲家が実は楽譜読めないみたいなレアケースか?

そもそも手紙書くためにわざわざ専門スタッフ呼ぶ財力がある家の人なら
だいたい読み書きできて文学的素養もあるんじゃねえかな
前提が架空な以上何でもアリっちゃアリだが
とにかくいろんなことが引っかかる

まずなんで華奢な小娘が戦場で白兵戦やってたのよ
射撃の天才だったとか女子供まで前線に駆り出される総力戦だったとか?

身寄りがなくてまともに教育受けられなかったろうし
視聴者は見てない部分だから
戦争で人を殺したことの重みに苦しみだされても寄り添う気持ちがなかなか湧いてこない
「しょうがなかったんじゃない、たぶん」くらいしか言えないのよ

そして何より
文字が未普及の、ワープロじゃなくタイプライター使ってるような社会で
義手だけがすさまじいオーバーテクノロジー
古代文明の遺産とか特殊な設定があるんだろうか…

とどのつまり
深く考えたら負けです
きれいな雰囲気で優しい人たちが手紙の大切さを伝えてくる
それをただ静かに受け止めましょう

にしても「ヴァイオレットちゃん」の語呂の悪さは何とかせえよ
今の声優判別できないから子安バリバリ出てるのは妙にホッとするけども。

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