『寄生獣リバーシ』

マンガ

あの寄生獣の事件の裏側を
市長の息子を通して新たに描く…というには弱い
リスペクトのあまり遠慮しすぎたか

後日談ではなく重要人物周辺に視点を置いたのも
企画の出発点としてはよかったと思う
ただ原作を補完すると言えるほど肉付けしてないし
オリジナル要素に厚みがあるでもない
おそるおそるなぞってるだけの印象なんだな

主人公が何考えてるかオープンにしないで引っ張ったのはたぶん裏目
そもそも得体の知れない生き物と対峙する作品で
そこ張り合っても全体が淡白になるだけでしょう

名作に踏み込む覚悟が決まらないなら
何年後かに再び寄生獣騒動が起こるような
別エピソードとして切り離せる形で作るべきだったかと
せっかくの機会なのにもったいない。

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