『テスラノート』

マンガ

明らかに力入れまくったプロジェクト
単行本4巻程度でアニメ化ってすぐ追いついちゃうよね
元々そのつもりで動いてた感じか

原作二人なのに西やんばっかり押してくるのはいいのか
どういう分担なんだろ(金田一少年のキバヤシ的な?)

時代の遥か先を行った天才科学者テスラの遺したオーバーテクノロジーをめぐる
国内外のスパイと犯罪組織のバトルアクションで
ずばり最大のポイントは気になるかならないか

作り手の「これを入れたい」要素が詰まりすぎてて仕上がりが粗い
キャラ達が自然な感情の流れで動いてしゃべってるように見えないんだな
ザ・トップダウン型の作品です

オシャレにしようって傾向が過剰な上に
リアル寄りかファンタジー寄りか
クール寄りかコミカル寄りか絞らないでどっちもいこうとするから
見てて非常に落ち着かない、スッキリしない
(そのへん気にならなければシンプルに盛り沢山で楽しいはず)

冒頭ニンジャの小娘が実戦投入されるんだけど
社会経験乏しくて知識能力偏ってて
普通の自衛官とか警察官の方がよっぽど戦えそうに見える
しかも世界の危機のはずなのに悠長に学校生活してる

バトル中の会話もノリがよくて楽しいようで
人死にまくってる世界で命のやりとりしてる最中に何言ってんだ頭湧いてんのか
思わずにいられない
明らかにワンピとかの感覚で見られる世界観じゃないのよ絵柄含めて

たとえばルパン三世のゴキゲンな会話を受け入れられるのは
なんだかんだ(ほぼ)死人が出ない約束ありきであって
昔の命にシビアな青ルパンには合わない、実際ずっとシニカル寄りでした
文明社会における忍者の立ち回りやリアリティと笑いの出し入れに関しては
ザ・ファブルの爪の垢を煎じて飲ませたい

とはいえ細かい整合性より華やかさとインパクトってのは
王道真ん中の大資本エンターテインメントにはよくあること
たぶんアニメ版は違和感が弱まってワクワク感だけ残るんじゃないかな
死亡描写マイルドにしつつアクションの見づらさも改善濃厚

ルルーシュだってゲリラ戦しながらのんきに学園生活してたし
アメリカ映画の刑事なら銃撃戦しながらでもジョークが言える
まあそんなもんでしょう

あとポエム調のセリフ言うときルビと本文の位置逆なのがすごい気になる!
さすがにあっちで音読する訳じゃないよな…

“ジャンプ”した人間の末路はシュタゲを彷彿
個々の超常現象を掘り下げてく展開はあるのだろうか。

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