『七瀬ふたたび』

他者の思考を読み取る超能力者七瀬の物語の続編らしい
わりと投げやりなタイトルだけどなんで手に取ったんだろ私

主人公には漠然と使命感があるだけで大きな目的とかはなく
それでも能力がバレないようにしたりトラブルに巻き込まれたりで忙しい

また言い回し等が古いだけで駆け引きの緊張感は色褪せず楽しめます
筒井康隆作品ってトリッキーそうな印象ですがこれは存外ストレート

ただし登場人物にも読者にも見事に何も残りませんw
その点社会問題絡めてくる宮部作品等とは対照的
純粋にバトルと物悲しい雰囲気を味わえばいいって意味では
ブギーポップシリーズの先祖と言えるかも

しかしせっかく読みやすく熱い、映像化向けの仕上がりなのに
登場人物のゲス率が高すぎてファミリーはもちろん女性にも嫌がられそうなんだな
そんなに皆が皆セックスのことばっかり考えて生きてねーよ!
声を大にして言いたいw
敵の正体が全然わかんなかったのも残念。

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