銀行が取り仕切るゲームのギャンブラーたちとバンカーたちのお話
メインは頭脳戦で
このジャンルの全部詰め込んだ濃厚作品
もうぶっちぎりに面白い
大手での連載なのになんでもっと話題になってないんだ
主人公(の担当)は一見無敵型のようで
泥臭くダメージ負いながら情報集める上
正面からの読み合いでは押されがち
命がけの勝負で本当に死ぬこともあるが
(地下編を除き)金に困ってない猛者たちが了承の上で戦う、
胴元がカモろうとしないどころか観客の賭け金が利益源という
ギャンブラーに対してものすごくフェアな世界
(だから「見せ物にするな」って怒るのはなんかズレてる)
ルールの真の意図や抜け道を見つけて突破するのがフォーマット
その分ゲーム中の攻防はやや淡白で
有力者がほとんど読み勝つような極端さがある
それはそれ、と割り切って楽しめるかどうかなのかな
勝負を運営する立場のバンカーたちも能力が高くて
結局ギャンブラーくらいリスク冒して駆け引きしてる、
(でも主人公は有能なのかポンコツなのか不安定)
銀行に国家権力を動かすほどのパワーがある、
一戦やるごとに上位ギャンブラー死んでったらすぐ人材枯渇するやろ等々
そのへんを割り切れるかどうかです
でもホント
頭脳戦をちゃんと追い切れなくても勝ち方や決めゼリフに顔芸
利根川の演説のような鋭く刺さる言葉の数々
豊かなキャラクター等存分に楽しめる
特に倒した敵が友だちになって
改めてすごさや成長を見せてくれるのが醍醐味
ちなみにジャンプラで読んでるんですが
毎度コメント欄が大喜利的に盛り上がってます
語りシロの大きさも武器の一つ。