実質正当防衛だけど半グレ(反社)の人間を殺してしまって
組織と警察の追及をかわそうと立ち回る普通のおじさんの奮闘記
妻と娘を守るには死んだり捕まったりしてはいけない中
度胸とミステリ知識でピンチをくぐり抜けるスリルがすごい
デスノートの核心がノートそのものというより
キラとLの駆け引き・心理戦だったととらえると
実は本作の印象は結構それに近くて
デスノの月がアカギ型のエリート主人公、
こっちの哲雄がカイジ型の庶民主人公、と対比できます
事態が悪化してく中で
「人を殺すとこういうことになる」といった反省があって
まあその通りではあるのでしょうが
この件に関してはほとんど不可避、他に方法がなかったんじゃないか…
というのも
娘が変な男に引っかかったのが発端だったかと思いきや
およそ普通とは言えない妻の実家が標的だと発覚して過去編に突入、
悪の組織同士の対決(と翻弄される小市民)の構造が浮かんでくるんです
そのため「巻き込まれた普通の家族が戦う」話かと思ったら違った、と
多くの読者を困惑させてますw
ただそれでも抜群に面白い
綱渡りの展開、リアルさとキャラの個性の両立など
10年に1本級の良作に仕上がる可能性を秘めてます
なお死体の解体がエグいため
全年齢対象で映像化するとぬるい出来になりそうですね。

