一口にボケと言っても種類があるよねという話
昔忍たま乱太郎でやたらダジャレ入れてくる時期があって
正直面白くはなかったが1つ印象に残ってる件がある
年寄りの冷や水を三人がそれぞれ言い間違える場面で
乱太郎が「年寄りの向こう見ず」
きり丸が「年寄りの死に水」
しんべヱが「年寄りの鼻水」
って順番にボケてくのね
ちゃんとキャラに合ってる、つまり脚本がちゃんとしてる
乱太郎がオーソドックスで常識人寄り、きり丸がちょい悪で世俗的、しんべヱがおバカ
NHKの子ども番組で死に水ってワード使えたのは今考えるとすごいな
時代というかチェックが緩かったのか
俺たちのルーツ先生のギャグマンガもメイン4人組の2.5人ボケ体制だった
で、やっぱり「このタイプのボケはこいつが言う」という区別がある
スタンダードかつ手数が多いボケのサチ・かなえ
おおらかでズレ感あるボケの楓・まりも
半分ツッコミのスイッチヒッターボケの八千穂・なすの
ツッコミがケイ・ユリ
といった具合
そして最近やっと認識できてきたのが吉本新喜劇の山田花子
あの人のボケは独自の色が強く出てる
セリフを全部文字のみにしたとき
これ言ってるの山田花子だな、と(持ちネタ以外の部分でも)だいたいわかる気がする
そりゃ実際は皆にそれぞれの色があって見る人が見ればわかるんだろうけど
山田花子はぶっちぎりでわかる
そのすごさを再認識したわ
にしても新喜劇の台本ってどんな感じなんだろ
アドリブに寛容なのは間違いないとして
「適当にボケて」とか「3分くらい自由演技」とか書かれてたりするんかな。