『リリーのアトリエ プラス』

ゲーム

言わずと知れたガストのアトリエシリーズ第3作
ザールブルグ編はここまでで次作からはシステムが変わるとのこと
まあこの時点でやり切った感はあるから妥当な判断かもしれません

WikiなんかではRPGと分類されてますが
私はこのシリーズは経営ゲームだと思ってます

素材を集めてアイテムを作り、換金して参考書や新たな素材を買って
より高度なアイテムを作るというサイクルで
素材集めに街を出ると敵が出現して戦闘になる、と

高度なアイテムに必要な素材、その素材に必要な素材…
と膨れ上がってく工程を全部自分でやるのは大変なので
妖精さんを雇って手伝ってもらう(スラングの妖精さんと違って大事な戦力です)
そこでいかに効率よく指示し、育成するかが
ゲームの肝になってく訳ですね

前作のマリー・エリーに比べて(結構忘れてるけど)
お金を貯めることが目的になってる分お金がたまりやすく
錬金術だけでなく転売でも稼げます
(その点で経営ゲーム色がいっそう強く)
あとはPS2ってことでプレイ期間やイベント・アニメーションが充実し
街も自由に歩き回れるようになりました

前作で十分完成されてたため劇的な変化は感じませんが
快適に遊べてやり込みの懐も深い文句なしの傑作です

魔法の草やシャリオミルクを買えるのがありがたく
調合方法の入手先が散らばってるのも味

いやまあ小さい文句はあるなw

というのもこのゲーム、目標金額に到達してクリアするのは結構簡単で
そこを目指すよりは錬金術を究めたりイベントに出会ったりして
この街で楽しく生活することが本目的と言っても過言ではないため
むしろうっかりクリアしないように注意しながらプレイすることになります

金額到達のほか展覧会に金を提出しても強制クリアになって
しばらくセーブしてないとそこまで戻る破目になります
明にでも暗にでももうちょっと教えといてほしかった…

また7人の妖精さんにマメに指示を出し
終始脳の短期記憶の領域を稼働させてるため
フリーズしたときの精神的ダメージがデカい
しばらくセーブしてないと泣きを見ます

これアイテム数上限が99しかないのが大きな要因で
もっと作り置きできたらずいぶん楽になるのにと思います
技術的にそんな大変なことじゃないでしょ
遠出や長い調合のたびに指示出しが悩みのタネ

で所持金上限も1ケタ低いよね
報酬10万超の依頼あるけど持ちきれないよ!分割でくれるんですか?

あと友だちや街の人が工房まで依頼に来る件ね
収入になるのと信用を得てきた、頼られるようになった感が出るのはいいんですが
さすがに多すぎる
3人続けて来られると考えてたこと飛ぶわ断るの申し訳ないわでもう

テストして何も感じなかったのか
こっちから御用聞きにいけるようにしてほしかったかなー

デアヒメルイベントの判定がシビア(ゲマイナーに上書きされる?)で
情報全般がネット含め不十分なのも苦戦しました

さて、時系列としては
2が1の後日、3(本作)が過去という王道パターンとなってます

システムが発展して一見複雑になったようで
やらなきゃいけないことが多い訳じゃなく、かつ稼ぎやすい(詰みにくい)ですから
初めての人はあえて時系列順に3→1→2と遊んでみるのも面白いかと思います

狩野英孝がアメトーークの企画でスターウォーズを時系列順に見て
多くの視聴者と違う見方ができたように、新たな可能性が広がるんじゃないでしょうか
ぜひそれを横で見てたいw

それにしてもこれがPS2、マリー・エリーに至っては初代プレステで
この充実のクオリティですよ
スマホゲームしかやらない子どもたちは
日本の文化がとっくに到達した高みを知らないまま大人になってく訳で
本当にもったいない話です

せっかくの市場が小さくなってしまわないためにも
啓発と需要の掘り起こしを頑張っていかねば

結構な値段ですね新品

またリフレッシュした頃に再開して別のエンディング目指すとしましょう。

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