俳句素人のオトンが作った句を俳句素人の私が勝手に添削企画
第186回のお題は動物図鑑
あ、珍種スマホで調べ五月闇
四春
わざわざセリフ調にするほどの言葉かはともかく(カギ括弧も必要だな)
間で一音使うのは面白いかも
しかしズバリ言って粗いです
知らない動物見かけることなかなかないぞと思ったらやはり昆虫想定とのこと
知らない言葉に遭遇した場合簡単に検索できる
漢字わからなければひらがなでいいし外来語の表記の揺れもカバーしてくれます
でも「これ何て虫だろ」ってときスマホで何ができるか考えると
3つくらい思いつきます
①強引でも体長や色等の特徴をキーワードに検索する
→簡単だけど望み薄
②図鑑のようなサイトにアクセスしてしらみつぶし
→手間かかる・紙の本の方が見やすい
③写真から種類を特定してくれるアプリを使う(技術的にはたぶん可能)
→専用のアプリが要る・撮影に成功する必要がある
以上いずれをとっても一般的な行動ではない
昆虫関係の仕事してるとか小さい頃から虫大好きな一握りの人たちですよ
そうすると普段見かける範囲は網羅してるだろうから
山へフィールドワークにでも出たのかな
…といった具体的な想像を元に詠むならまだしも
「スマホは何でもできるからパパッと調べられるだろう」くらいの感覚はいただけない
そもそも虫なのか動物なのか魚なのかすらわからない
修正指令
“解像度が下がるからイメージしにくいものを詠むのはおすすめしないわ
この内容でいくならせめてどんな人のどんな状況なのか考えて季語選んでほしい”
実体験を詠めと夏井先生がよく言うのは
このように解像度が下がってぼやけるからでしょう
せめて実体験に近い、想像しやすい範囲にしておくのが賢明です
そんな訳で第二稿
アマゾンに珍猿百種山笑う
総替え、こっちが正解だと思う
アマゾンに様々な動物がいるというのは事実の叙述で情報として弱いので
「そのことを知った私」感を出すと鮮度が生まれるかな
あとブラジル現地の山なのか判断に迷う点をなんとかします
山笑うアマゾンの猿百種てふ
日本の自然を出発点に「そういえば」と思いを馳せるイメージ
造語だし珍は諦めます
百種いれば珍しいやつも自然と含まれるでしょう
表現が不十分な一方内容に味があるってことで差し引き凡人査定
もう生活に浸透しすぎててベゾスのAmazonを先に思い浮かべちゃいますねー