『累』

マンガ

塗ってキスすると顔が入れ替わる口紅をめぐる物語
もう圧倒的傑作、非の打ち所がない

このアイテム1つが現実離れしてる構図(デスノート系)で
でも全然そこに寄りかかる感がないというか
上に乗ってる人々の生き様や演劇の世界の雰囲気が強烈
昭和の名作マンガのような抜群のエネルギーを感じます

特にキャラクターが主人公はじめ皆アクが強く
何かしら罪や身勝手さを抱えてて
でもそれぞれ気の毒な事情があってストレートに批判できない
人によって許せる行為・受け入れられるキャラが分かれてきます
(親父がクズって点だけはたぶん全会一致)
私はあえて挙げるなら羽生田ひいきかな

つまり1人でひとしきり堪能した後の
誰かと語り合う楽しみ“しろ”も大きいということ
茶化す余地がない分とことん語って楽しみましょう

こういう作品があるからマンガは文化、アートだと言える
バンバン輸出して日本の厚みを見せつけたい気分になれますね。

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