勝手にプレバトvol.2

勝手にプレバト

俳句素人のオトンが作った句を俳句素人の私が勝手に添削企画
第2回のお題は朝食の風景

 秋の朝小梅青汁那須の宿
                 四春

いいところは情景が明確に描かれているところ
気になるところは単語がボンボンボン!とごつごつしてる、三段切れで(もっと?)
秋と小梅青汁と那須の意味的なつながりも見えない…梅は那須の名物かしら
小梅に至っては夏の季語だし
要は秋を夏に、青汁を味噌汁に、那須をバリに置き換えても成立しちゃう(バリは無理か)
この要素を組み合わせたならではの味がほしいわ

旅の宿なのに慎ましい食事となると病気とか
何なら死期が近い情景なのかなとか(子規の句みたいに)感じましたが
「この季節に低カロリー朝食を楽しみます」とのこと
んー…
楽しいニュアンスは見えないなあ

ということで添削丙案
取り合わせがしっくり来なかろうと実体験なんだからとそのまま残す場合
語順が作文っぽいのと三段切れをいじる
で朝は書かなくても伝わるかと

 那須の宿小梅青汁の沁む

乙案
秋の味覚を食すでも秋の景色にいるでもなし、秋も切っていい
小梅と青汁、他に何もいらない!な気持ちを詠む

 小梅青汁何か足らずや那須の宿

ただこうすると飯がすばらしいのか那須がすばらしいのか解釈に幅が生じます
この辺に着地するのが無難な気がしますが
朝食を楽しむという作者の意図を確実に伝えるなら甲案

 小梅青汁心も満たし那須の宿

こんなところでしょうか

今回は凡人寄りの才能ナシ
取り合わせの工夫で伸びしろを作りましょう。

タイトルとURLをコピーしました