俳句素人のオトンが作った句を俳句素人の私が勝手に添削企画
第12回のお題は冬の自動販売機
大寒や歯ブラシを捨て退院す
四春
う~ん病院の自販機から連想したってとこでしょうか
素朴に事実を切り取っただけかもですが
歯ブラシに入院の日々が凝縮されててしっかりストーリーが伝わり
「歯ブラシを捨て」、なんだ?と思わせる面白みもあってとてもいいと思います
悩ましいのが季語、
これ時候をいつに置き換えても成立するんですよね
そもそも俳句って季節が主役ですから孤立してるのはなんかさびしい
同じ冬でもたとえば
春近し歯ブラシを捨て退院す
こうすると「私は一足先に冬を越えたぞ、見たか!」…とまで言うかはともかく
退院という言葉のイメージにすっとつながっていく感じがしませんか
とまれいいセンスの句ですよね
才能アリ一歩手前の凡人ってところで。