タッチとマクロス

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遠慮なく率直に申し上げると
タッチってそんなに名作でしょうか

自分はマンガなりアニメなり全部見てる、その上でタッチはすばらしい作品だ、
なぜなら~という持論のある方はぜひご教示ください
でも大半の人は歌がいいとか南が好きとかセンセーショナルな展開のイメージだけ見て
あんまり内容知らずに言ってんじゃないかなあ

読めばわかる、延々と暗い話ですよ?ヤクザ監督来た後はさらに暗い、ほとんどお通夜です
じゃ野球パートが本格的かっていうと全然そんなことはなくて
球は速いがコントロールも変化球も乏しい、
ちょっと運動できるだけの初心者が早々にエース、
になれる学校がしれっと甲子園いけちゃう話です

たとえば同じく初心者が驚異的に勝ち上がるベイビーステップ(テニスだけど)では
実直に競技に向き合って丁寧に成長を描いてて地に足がついてる
たとえばダイヤのAでは速くもないまっすぐしかない主人公が活躍する地盤として
ジャイロやリリースに継投、強力なチームメイトが説得力をもたせてる
そういう傾向がまったくないどころか女に現を抜かしてる訳ですよ

かといってラブロマンスとして十分に魅せてくれるとも言えない
達也・南の結び付きがハナから強すぎる上
和也のアレで明るい・ふざけるムードにもなりにくい
男前の新田がかろうじて存在感あるかもですが妹の方は終始空回り
西村に至っては気の毒なくらい道化です(野球でもまさかの門前払い)
2人の関係が安定してるが発展はしない、じゃ物語の何を売りにするのっていう

それでもヒットした要因、作品の価値は何か考えるに
漠然としたイメージを除くとまずやはり歌です

これは芹澤廣明が作ってるんだからすばらしくないはずがない
OPだけで5曲、挿入歌や映画でも大量に提供してます
『タッチ』しか知らない人にはどんどん聴いてもらいたいですね

で加えて、野球と恋愛を組み合わせたことが大きかったのではないか
つまりラーメンもチャーハンも専門店には及ばないものの
セットメニュー作って流行らせたのはうちが先駆者だ、的な
時代を開いたという価値です

まあそういった作品は多いのかもしれませんが
歌の充実や恋愛要素融合の価値となると
わりとポジションが近いと思い当たるのがマクロスなんです

ミンメイのバックにはご存じ羽田健太郎がいて
ロボットも三角関係も後の世代の私にはそんなに響かなかったものの
(ただし土井さんはめっちゃ好き)
ロボットアニメでうだうだ惚れた腫れたをやった(そして戦場で歌った)ことが価値を生んだ、
そのブランド力によって後々もシリーズ展開できる地位を築いたんじゃないか

…という諸々失礼な見解。

Jonetsu Monogatari
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