『メイビーノーサイド』

登場人物 トム 学生

学:私は中田、どこにでもいる普通の学生・・
 だったけど、ある日とんでもないことが起こった
 なんか先の大戦で戦死した兵士の霊にとり憑かれたっぽい
 彼は初めて見る未来に興味津々で、私もできる協力はしてみようと思う
 ただ1つ腑に落ちないのは、彼が――
 アメリカ兵であることだ

・トム登場

ト:Hey Nakata, is it really 2019 now?<なあ中田、本当に今2019年なの>
学:Yah.<うん> 何回も言ってるじゃん
ト:?
学:なんで日本に出現したんだ
ト:What did you say?<何て言った>
学:なんで日本語できないんだよっ
 いや日本語できないのはおかしくないけど、だったらアメリカ行けよ
 あ、死んだ場所が日本なのか
ト:?
学:Did you die in Japan?<日本で死んだの>
ト:No, at Saipan. I had never been to Japan.<いやサイパンで。日本は来たことないわ>
学:初来日かよ
 Why American people<なぜなんだアメリカ人>だよ
ト:People?<人々?>
学:あー、ナッシングナッシング
ト:Tell me Nakata, is the war over?<教えてくれ、戦争は終わったのか>
学:Yah.<ああ>
ト:Did the USA win?<アメリカが勝った?>
学:Yah.<ああ>
ト:Oh my god! What a day!<何てこった!何て日だ!>
 We did it, fuckin’ yellow monkeys!<やったぜ、クソ黄猿どもめ!>
学:こら
ト:Oh, sorry Nakata.<ごめんよ>
学:あー、Never mind. In those days, we called you 鬼畜
 <気にするな。日本もお前らのこと鬼畜って呼んでたし>
ト:Kichiku?<キチク?>
学:Very bad monsters. So it’s OK.<凶悪な怪物な。だからいいのよ>
ト:Well, tell me, is there a peaceful world?<じゃ教えてくれ、世界は平和になったのか>
学:あーmaybe, almost<たぶん、だいたいね>
ト:Oh.<おう>
学:It’s not simple. But not so bad.<まあ単純ではないけど、そう悪くはないよ>
ト:Glad to hear that.<そりゃよかった>
 OK, show me the future. What’s new?<よし、未来を見せてくれ。どんな新しいものが?>
学:戦前(の人)だよね・・
 That’s High-Technology, IT revolution.<やっぱハイテク、IT革命かな>
ト:IT?<IT?>
学:Look at this.<これを見よ>

・学生スマホを見せる

ト:What’s this?<何これ>
学:iPhone, a portable telephone and mail and camera and more and more,
 huge information!
 <iPhoneていう携帯の電話兼手紙兼カメラ兼もっともっとの、とにかく膨大な情報!>
ト:Wow.<すげえ>
学:Made by Apple.<アップルが作った>
ト:Apple? That must be a special apple.<りんごが?そりゃ特別なりんごに違いない>
 So, what song is popular?<で、どんな歌が人気なの>
学:ソングか・・look,<見て>
 (イントロ鼻歌)I have a pen, I have an apple, Ah, Apple pen
 <ペン持っとる、りんご持っとる、えい、りんごペン~>
ト:Oh, crazy…wait,<く、狂ってる・・ちょっと待った>
 iPhone apple?<iPhoneのりんごか?>
学:No, no, no relation. Then…next,<いやいや、関係ないわ。じゃあ・・次>
 C’mon, baby<来いよ> アメリカ (あとは鼻歌)
ト:That’s funny. But…<ウケるわ。でもさ>
 Do Japanese people like them?<それ日本でウケてるの>
学:Yah, so much.<そりゃもう>
ト:I see, it’s a wonderful world.<なるほど、確かにすばらしい世界だ>
 Surely the war was over.<本当に戦争は終わったんだな>
学:・・ Hey, Tom.<トム>
ト:Yah, I’m Tom.<ああ、トムだ>
学:How were Japanese soldiers?<日本の戦士はどんなだった>
ト:Well…they are brave and strong. We really fear Zero Fighters.
 <そうだな・・奴らは勇敢で強い。零戦は本当に恐ろしかったよ>
 But they were also gone…<だが奴らもまた過ぎ去ったのか・・>
学:! Do you miss them?<惜しんでるの>

・トム笑う

ト:It’s not simple. But maybe, we could respect each other.
 <まあ単純ではないけど、たぶん俺たちはわかり合うこともできたんじゃないかな>
学:Tom, I have an idea.<思いついたんだけどさ>
ト:What?<ん>
学:Shall we go to Yasukuni?<靖国に行かないか>
ト:What…Kachikomi?<カチコミ?>
学:No, no, Yasukuni. Japanese soldiers’ soul home ground.
 <違う違うヤスクニ。日本の戦士たちの安息の地だよ>
ト:Sounds good, but…<そりゃよさそうだけど・・>
学:?
ト:May I go, can I be their friend?<俺が行っていいの、歓迎してくれるかな>
学:Sure.<もちろん> あーwe say,<日本の言葉で> 昨日の敵は今日の友
ト:What’s that?<って言うと>
学:つまりYesterday enemy, today friend.<昨日の敵は今日の友>
ト:I got it. Maybe, no side.<ああわかった。たぶんノーサイドのことだな>
学:That’s it, that’s it.<それだそれ> ノーサイドだ
ト:Right, take me there.<じゃあ案内してくれるか>
学:Let’s go.<行こう>

・学生トム楽しげに出発する

ト:By the way, how is the Soviet Union now?<ところでソ連て今どうなってるの>
学:Disappeared.<消滅したよ>
ト:Really?!<マジで?!>

(日本版おまけ 道中)

ト:So, what gag is popular?<どんなギャグが人気なの>
学:ギャグ、といえばトゥース
ト:Tooth…you mean tooth?<歯・・歯のこと?>
学:No, maybe…no relation.<いや、たぶん・・関係はない>
 Then next,<じゃあ次> アパー
ト:Oh my god! Apple again?!<何てこった!またりんごなの?!>
学:No, no, no apple.<いやいや、りんごではない>
ト:Future people love apples too much!<未来の人りんご好きすぎだろ!>

Vtuberコント『メイビーノーサイド』【ファッキンジャップ】

作者コメント

思いつきをふくらませた英語圏対応ネタ(むしろメイン)
平和の祈りを込めたコントがあったっていいじゃない

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