登場人物 Q A(2人とも頭にキーをかぶる)
Q:どうせ私なんかいてもいなくても変わらない存在なのよ
A:そんなことないよ
Q:そんなことあるって
みんなケイがいればいいんだもん。私がいなくてもケイが全部やってくれるでしょ
A:そんなことない
金子みすゞも言ってるよ、「こだまでしょうか、いいえ、誰でも」って
Q:・・
たぶんここは「みんなちがって、みんないい」じゃないかな
A:あ、うんそれ
Q:はぁ
あんたみたいにみんなに押してもらえる奴に私の気持ちわかる訳ないわ
A:でもあなた左上の1番始めのいい位置なのよ
それに私たち隣どうしの仲間じゃない、
Q
・Q俯いて頭の「Q」が見える
Q:必要とされてるあんたとは違うのよ、A
・Aも「A」が見える
(設定を客に理解してもらう間)
A:Q
Q:Aには代わりがいない
でも私は、QはなくてもKがあれば足りるもん
A:それは、FもHの影に埋もれながら頑張ってるよ
Q:Fはまだ(ヘボン式で)「ふ」があるし、「ふぁ」とか「ふぉ」とかまあまあ使うじゃん
Jもだいたいそう
Qを見てよ。「く」をQで打つ人なんていないし、
「くぁ」「くぃ」「くぇ」「くぉ」とか一体誰がいつ使うっていうの
A:・・Lとか、Xとかも
Q:LもXも小文字が打てる
A:ファンクションとかよくわかんないキーも結構ある
Q:少なくともF5の方がみんな押してるのは確かよ
ねえぶっちゃけQいらないでしょ
そのうち水曜日のバラエティ番組で
「Qのキー押せないようになってても誰も気づかない説」とか検証されるんだわ
A:そんな地味な説はやらないと思う
逆にさ、しょっちゅう押されるキーって汚れやすいのよ。
いつもきれいっていいことじゃない
Q:え皮肉?
A:ごめん私も思った
やっぱりね、日本語の性質上あいうえおの母音に集中しちゃうのは宿命というか
・・ほら、人体もキーボード入力もボインにはタッチしたくなるものなのよ
(客に理解してもらう間。ウケがよかったらドヤってもいい)
Q:いや上手いこと言ったみたいな顔してるけどボインはほぼ死語だからね
A:あ、ある、クォーター!
Q:?
A:アメフトやってる人はクォーターで「くぉ」使うんじゃない
Q:アメフト・・って日本で何人やってるの
ていうかアメフトやってる人あんまりパソコン使わなそう
A:すごい失礼な偏見
Q:そもそも本家の英語圏でもQっていらない子じゃない
辞書のQのページとかめっちゃ薄くて泣ける
A:あーそういえばVなんかも出番少ないのに、こう・・主張激しいよね
Q:ふっ何、やめてよ急に。まあわかるけどさ
A:・・
Q:Xもそういうとこあるよね
A:あるある
・和んだ空気に
A:あのさ、ちょっと真面目な話していい?
Q:うん
A:QとAってキーが隣なだけじゃなくて、コンビ感あるじゃん
Q:questionとanswer的な
A:そうそう
で世の中のいろんな場面で、
短いシンプルな問題に対して答えがすごい量あったりするでしょ
Q:あー、うん
A:それってある種、一見小さいQの中にすごい世界が広がってるって言えない?
逆にAの方は大量にあってやっとQに釣り合うっていうか
Q:それは大げさ
A:でも要は、量がたくさんあればいいってもんじゃなくて
ほんとに大事なのは質。あなたのQはqualityのQなのよ
Q:私が、qualityのQ・・
でもquantityもQだよね
A:ごめん私も思った
作者コメント
Q全然使わないよなって思いつきをふくらませた知性派ネタ(自称)
ラーメンズのにかぶせたタイトルだけど内容は全然関係ない