田:問題。子どもが好きな話といえば何でしょう
中:下ネタ
田:間違いではない
中:やらしくないやつね
田:わかるよ
でも答えは昔話。子どもに昔話読んであげたいなと思って
中:じゃ練習しよう
私読み聞かせるからあなたいい子で寝てて
田:ああ乗っ取られた
ねえ親、ご本読んで
中:親って呼ばれた・・
今日のお話は桃太郎3(スリー)だよ
田:わあ、2(ツー)はいつあったの
二代目J Soul Brothersはいつあったの
中:はじまりはじまり~
・田中拍手
中:昔々あるところにおじいさんとおじいさんと
田:?
中:――おじいさんと、おばあさんとおばあさんとおばあさんが住んでいました
田:・・テラスハウスかな?
中:おじいさんとおじいさんとおじいさんは山へ柴刈りに、
おばあさんとおばあさんとおばあさんは川へ洗濯に行きました
田:主語が長い
中:おばあ3(さん)が川で洗濯をしていると・・あ、おばあ3の3は数字の3ね
田:まぎらわしい、けど便利
中:川上から大きな桃がどんぶらこと流れてきました
ところで神様は大きな桃と聞くと大桃美代子のことを思い出します
田:ん?
中:なんかいろいろあったみたいですね
田:やめてください
神様ってあなた自分のことでしょ
中:おばあ3は桃を持ち帰り桃太郎が生まれ、成長して鬼退治に行くことになりました
田:早い早い、原点のシーン大幅カット
中:出発する桃太郎におばあ3はきびだんごを持たせてくれます
しかしここで神様は思いました
田:また出てきたよ
中:この物語、おじいさんいらなくね?
田:え
中:だって桃拾うのもだんご作るのもおばあさんだし全然貢献してないじゃん
しかも無駄に3人もいて
田:原作は1人だぞ
いや働いて家計支えてたんじゃないの、省略されたシーンで
中:でも鬼退治一緒に来ない時点で相当衰えてるでしょ
犬畜生ですら参加するってのに
田:犬畜生とか言うな
中:あっまだ出てきてないもんね、ごめんネタバレだわ
田:そこじゃない、犬出てくるのはみんな知ってるから大丈夫
中:この一見意味がないおじいさんがなぜ3人もいるのか、
その謎は物語の最後で明かされます
田:意味がないって言うな
え明かされるの?俄然楽しみなってきたけど
中:さて、桃太郎が鬼退治に向かっていると犬と犬と犬が現われました
田:基本トリオなのね
中:犬3はきびだんごをもらって仲間になりました
田:3は数字の3な
中:次に猿と猿と猿が現われました
猿3はきびだんごをもらって仲間になりました
田:まあこの辺はルーティン
中:次にキジとキジとキジが現われました
キジ3はきびだんごをもらおうとしましたがもう品切れだったので
仲間にはなりませんでした
田:ああ、もう6個あげちゃってるから
キジいないけど人数いるしなんとかなるか
中:昔から犬と猿は仲が悪いと言いますが、犬3と猿3はとても仲良しでした
やがて猿その2は犬その1が好きになってしまい、思い切って告白することにしました
田:ん
中:しかし残念ながら友だちとしてしか見られないと言われてしまいます
振られた猿その2はメンバーから抜け、新たに猿その4が補充されました
田:なんか覚えのあるシステムだな・・
中:桃太郎一行は鬼ヶ島の近くまでやってきましたが、
今乗っているワゴンでは海を越えられません
田:やっぱあいのりだよね?
昔話にワゴンはダメ
中:ちょうど桃の色してるし
田:だまらっしゃい
中:それでもなんやかんや種子島に辿り着きましたが
田:鬼ヶ島な
中:鬼はとても強く苦戦を強いられます。特に赤い鬼は通常の3倍のスピードでした
田:ガンダムは入ってこないでください
中:それでもなんやかんや鬼を倒すことができました。
なぜか宝はありませんでしたがそれは些細なこと
なぜなら桃太郎にとってこの冒険そのものが何物にも代えがたい宝物だったからです
田:・・
ちょっとワゴンでドライブしただけじゃん
中:ちなみに負けて反省した鬼はお土産に玉手箱をくれました
田:キラーパスきたよ
中:鬼は「いいか、絶対開けるなよ」と言いましたが、
それをフリと勘違いした桃太郎は箱を開け、おじいさんになってしまいました
田:急展開に突っ込みが追いつきません
中:その後手頃なおばあさんを妻に迎え、
おじい4(よん)とおばあ4は仲良く幸せに暮らしました
田:4人に増えた
中:そう、無駄に増えたおじいさんたちの正体は、
玉手箱で老化した先代と先々代の桃太郎だったのです
田:なんだってー!
まったく教訓が継承されていない件
中:そして桃太郎は言いました。私はたぶん3人目だと思うから、と
田:エヴァンゲリオンも入ってこないでください
中:おめでとう、おめでとう
田:だから入ってくるなって・・え、めでたしめでたしのこと?
オチがわかりにくいわ
作者コメント
定番の昔話を題材に書いてみた
あいのりもテラハもちゃんと見たことはない(クロちゃんのは見た)