『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』

マンガ

かつて悪行の限りを尽くした男が普通に生きよう、
あるいは過去と向き合って生きようとするも迫害を受ける話

中心にあるテーマは更生なんだけど
なにしろ悪人時代の記憶を失くしてるから(重要)
見に覚えのない罪を背負わされて気の毒だなあって印象が前面に出ちゃう上
迫害する側も物理的に手出したりしてくるから
明確に「こいつらもクズだな」となって議論の余地がないのね

読者に考えさせる方針なら
「今は無害な存在なのに」と「それでも近所の人は不安になる」が対等に争えるように
心理的な拒絶をメインに描くのが適切だし
石を投げる人間は醜い!現実もネットも実態はこうだ、
あと罪はずっとついて回るぞって主張したいなら
記憶喪失とかマッド刑事みたいなリアリティに逆行する設定は要らない
そして単調な攻撃を受け続けるだけなので尺以上に長く感じる…

どういう意図で描こうと思ったんかね
連載追うペースだとキャラとか見失うから2周目じっくり読むことが多いけど
この苦痛さは無理
石を投げる人間に対する胸糞悪さしか残ってない
実話ドキュメントでもない限り成立しないラインかと思います。

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