『ドラハチ』

マンガ

高卒ドラフト8位ルーキーが
プロ野球1年目でMVPを目指す

野球マンガの大喜利状態にまだこんな切り口があったかと感心します
成績でなく投票で決める唯一のタイトルなので
作品としては数字に出ない貢献をどう描くかが肝になる訳です

浅尾が選ばれた年、順当に数字で考えれば吉見だったけど
中継ぎをMVPにできる機会はそうそうないし
浅尾に獲らせたくなる思いがあったのは想像できる(まあ邪推の類ではある)

じゃあ
バッティングが弱くても勝利に貢献しやすいのはやっぱりキャッチャーだな、
高卒ルーキーを1軍の試合に出すにはどうすればいいかな等
パズルを組むように設定が決まったんだろうと想像できます

それでも現実には無理のあることだらけだし
実際の出来事や過去の野球マンガらしきネタも見かけますが
野球の歴史を振り返る話のタネにしたり
組み合わせの妙を楽しむってことでいいんじゃないかと

頭脳派でバリバリ策を弄するタイプの主人公だけに
根の部分をまっすぐにしたのもいいバランス

ただ買収ありきなら
勝って人気が出るほど球団の価格が上がってしまうはずで
そこは盛大に違和感がある

ただでさえリアリティに無茶があるのに
ヒロインに超人設定背負わせたらもうファンタジーになっちゃうよ
ライト層狙えるコンセプトの作品でもないのにもったいない。

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