勝手にプレバトvol.201

勝手にプレバト

俳句素人のオトンが作った句を俳句素人の私が勝手に添削企画
第201回のお題は駅の売店

 帰省の友乾燥ホタテと缶ビール二本
                 四春

ガタガタ!
実体験だからこそ個々の要素が削れないと考えれば悪い傾向ではないのか
句に体温は感じられそうです

修正指令
“帰省とホタテとビールが全部季語であることを考慮しつつ
五七五に収める努力をしてください”

「の友」が一見無駄なようで
これのおかげで道中の空気感が出るため迷うところ

第二稿

 干しホタテと酒で揺られてふるさとへ

消極的に電車とわからなくもない…か
情報が十分ではないものの核心部分はちゃんと押さえてるってことで凡人査定とします

さて、季重なりを“考慮”と言ったのは
どっちも大事なら残していいと思ったからなんです

ただ帰省の方は言い換えても影響ないし
そもそも週末の定期的な移動なので季語のそれとはズレがあるでしょう

 窓に富士帰路は帆立ビール二缶

富士山が見える帰り道とビールで
仕事終わり&東京から西へ向かう状況が想像できる

ちょっと攻めましたが要は情報を簡潔に効率よく詰めて
過不足なく描きたい内容を伝えるということ

おそらく実際は乾燥帆立貝柱ですよね
これで七五使う訳にいかないから帆立か貝柱に縮める
そういう判断の積み重ねです。

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