勝手にプレバトvol.148

勝手にプレバト

俳句素人のオトンが作った句を俳句素人の私が勝手に添削企画
第148回のお題は携帯扇風機

 陽光に小さき抵抗携帯扇
                 四春

さっそく修正指令から

“携帯扇じゃ結局扇だよ
小さき抵抗はただの性能説明だから不要”

お題の携帯扇風機を一部削ったのに
「屋外」程度しか情報がない…
で修正稿

 店頭の携帯扇に立ち止まる

携帯扇はそのままでいいとのこと
自然かどうかは知らないけど
はたして携帯扇って造語の音なり字面なりから
携帯扇風機をスムーズに思い浮かべられる人が何%いるかって話ですよ
他者視点が弱いんだな

おっちゃんのアイディアを借りて
音数そのままハンディファンに言い換える手はあります
ただ言い換えたところで
立ち止まったから何なんだって問題は残るw

俳句においてもある程度想像の余地を残すのはアリでしょう
でもあり過ぎるとただの投げっぱなしです

「こんなオシャレなんだ」「こんな高性能なんだ」等
止まった理由が何かしらある訳でしょ
その感動を描けば立ち止まるニュアンスはだいたい含まれます

 電器ハンディファンに知る科学

なお初稿は大小の対比だったそうですが
陽“光”とすると大きさが薄れるし
ハンディファンが小さいことは自明なので見送り

むしろテニス休憩時に友が風をあててくれる情景が発端らしく
だったらそれを詠めばいいんですよ

 コートチェンジ友と分け合うハンディファン

劇的に良いのでは(自画自賛)
厳密にコートチェンジ時だったかどうかじゃなく
スポーツ&隙間の時間ってエッセンスを効率的に詰める工夫
こういうのが俳句のやりがいじゃないでしょうか

一稿二稿とも凡人マイナス(造語に目をつぶれば)
エッセンスの見極めが要るだけで材料はちゃんと身近にあることが
うまく伝わればと思います。

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