『ライオン・キング』

映画・ドラマ

あんまり守備範囲じゃないっぽいのになんで録画してたんだろ…
知ってそうで知らないからこの機会にって感じでしょうか
実写映画化の際に放映された初代(たぶん)のアニメのやつです

いやー昔からあるような
王の子が国を追われて、大人になって国に帰り
殺した王になり替わってた叔父を倒すという物語で
ぼーっと見ればなんだかんだ楽しいミュージカルですが
冷静に考えるほど設定の甘さが気になる!

国を出て大人になるまで気ままに生きてて肉とか食べてなかった奴が
そんな強くなるとはとても思えない
まあ倒すべき叔父ももともと貧弱かつ老いてきてるから
その意味では勝ててもおかしくないが
ボスとして弱すぎるし、こいつのせいで国が傾いたなら
さっさと他の王族なり国民が排除して立て直せよと
(国の規模とか制度は不明)

結局頼るのが心身を鍛えたりしてない実質ニートの王子で
何を為したかより血統が大事」という旧時代的なメッセージしかくみ取れない
(あるいは「虎はなにゆえ強いと思う?もともと強いからよ」的な世界観か)
穿ちすぎなのかもしれないけど
天下のディズニー作品な以上教育的な配慮は無視できないでしょう

修正プランはシンプルで
ティモンやプンバァの国が危機に陥ったのをシンバ(王子)が勇敢に救った後
心身とも成長した状態で凱旋して武闘派かつ全盛期の叔父を倒せばいいんですよ
助けた国の奴らがピンチの応援にかけつけたら盛り上がるし
王にふさわしい徳を積んできたことが自然と皆に伝わるでしょ
ただの動物ファンタジーならともかく
「ライオン」と「キング」を題材にするならそれくらい厚みがほしかったかな

食物連鎖の話や昆虫食、先祖からの視線あたりは普遍的なテーマで褪せない一方
悪は改心しないから滅ぼせって価値観はやっぱり欧米的でイヤw
あと絵もかわいくない、リアルさと愛らしさの両立ができないんだな

なおライオンがハイエナの知能をイボイノシシ並みだと言うセリフ(歌詞)は必見
動物が動物のことを動物にたとえるのを人間は一体どう受け取ればいいのか
そして「心配ないさー」という沖縄っぽい歌はどうやらなかった。

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